日本の医師はどのくらいの転職をしているのか
日本の医師はどのくらいの転職を経験しているのでしょうか。
今や2回から3回の転職は当たり前となってきています。
4回5回と職場を変える人もおり、これはもちろん多数とはなりませんが、ごくごく稀というわけでもありません。
若い医師などにも聞けば「職場を変えたことはない」とする人が多くはなりますが、ある程度の経験を積み重ねれば、それまで務めた医局を辞め別の病院に移る、あるいは自ら開業する人も決して珍しいというわけではないのです。
海外の医師の転職事情について
最初に「日本の」という言葉を使いましたが、海外では事情が少々異なります。
海外の医療従事者は、日本の医療従事者と比べると職場や環境を変える人がさらに多く、転職に対して積極的です。
医療業界のみならず、日本には長らく終身雇用制度が根付き、それにより職場を変えることをネガティブに捉える傾向が蔓延していました。
少しずつ状況は変わってきていますが、医療業界においてもその意識が完全に払拭されたとは言えません。
つまり、転職の回数が多い医師は信用されにくいという現状もあり、その事で苦しんだり、思い悩む医師も多いという事が最近の調査で分かってきました。
転職において大事なこと
転職において大事なことは、なぜ職場や環境を変えようと思ったのか、その理由や動機。これが明確であり、またポジティブなものであれば、マイナスの印象を持たれることはまずありません。
例えば、ステップアップやキャリアアップのためという理由や、新たな知識や技術を身につけるためという理由であれば、それによって印象を悪くすることはないはずですね。
もちろんそれには説得力を持たせなければいけませんが、明確な信念とビジョンがあれば、イメージを傷つけることなく受け入れてくれる先を見つけることができます。
転職のメリットとデメリットを考える
ただ、あまりにも頻繁に職場を変えていると、自らがそれに適応しにくくなるというデメリットも生まれかねません。
その病院でもう少し働いていれば役職や収入、任される仕事も変わったかもしれないのに、それを待たずして職場を変えていれば、これは将来のためにもならないはず。
職場を変えることにはメリットもありますが、同時にデメリットも考慮しながら転職活動を行うことが求められるのです。
既に何度も転職している人はその回数が気になるかもしれませんが、過剰に気にしないこと。
気にするということは、どこか後ろめたいことがあるという表れであり、応募先などにもそれが伝わるとあなたのイメージを損ねることに繋がります。
何度職場を変えたかではなく、その内容を深く考えることが転職を成功させるポイントとなることを覚えておきましょう。